小倉 飯塚 2 水戸岡ヤンキーおねえちゃん

ホームにはなんと駅弁の立ち売りのおじさんが!

競馬場全店制覇で満腹でしたが、夕食用に弁当をひとつ買うことにしました。

名物のかしわめしは売り切れだとすまなそうにするおじさんは、下の売店にいけばあると申し訳なさそうにいうのだけれど、今あるやつでいいですよというと、おじさんの顔がぱっと明るくなって、二段重ねのお弁当を出してくれました。

駅弁としては、二段重ねのほうが上等の弁当です。酒を飲みながらお菜のつまった重をたべて、最後にご飯。これが実によいのですねえ。

折尾駅筑豊本線に乗り換えて、飯塚へ向かいます。

停車していたのは819系交流架線式蓄電池電車です。殿下、じゃなくて電化区間ではパンタグラフをあげて走行するだけではなく、電気を充電し

ヒデンカ、じゃなくて非電化区間は蓄電池にためておいた電気でモーターをまわして走ります。

いつの間にかエコシティを標榜する北九州を代表する電車、ということで近年導入がはじまったのですが、まさかいきなり当たるとは思いませんでした。

まったく無計画に旅にでたほうが、駅弁立ち売りのおじさんやこういう電車に遭遇することが多いそうな気がします。

819系の中は、こじゃれたシート、意識高そうなつり革、いかにも日本を代表するデザイナー水戸岡鋭治の作風です。

ところが、、、まだピカピカのシートを、紫のメイクでビシっときめたヤンキーおねえちゃんのグループが占領しています。

斜めにすわって、画面が割れてボロボロになったスマートフォンをいじりながら、ときどきこちらをギロっとにらみます。

いえいえ、別にあざだらけの生脚みてないですから。。

しばらく電車にのっていて、気が付きました。水戸岡デザインのシートや車内は、不思議とヤンキーおねえちゃんと対立していない。

水と油じゃない。まじりあってはいないけれど、決して不協和音を奏でているわけではない。

ああやっぱり水戸岡鋭治というデザイナーはすごいんだなと思いました。欧米の流行をまねたり、奇抜なことをやればいいと思っているデザイナーなら、筑豊になじむような電車はつくれないでしょう。

飯塚につくと、そこは気動車の王国です。

筑豊は、石炭輸送鉄道のなごりか、支線が網の目のように走っており、飯塚のようなターミナル駅では各方面にいく気動車が発車を待っていました。

この一種雰囲気が独特なキハ31は、筑豊最深部の田川市行きの後藤寺腺に充当されていました。

水戸岡デザインとは違う、強面のキハ31を横目に、駅をでて宿にむかいました。

宿にはいって一休みし、飯塚オートレース場へゆくのです。